「インバウンド最前線 -訪日ビジネスの施策とリアル」 今回は第9回目の放送です🎉この番組では訪日インバウンド業界リーダーをお招きして、訪日ビジネスの施策やそのリアルを深掘ります。

2030年訪日客6000万人時代に向けて、多言語対応人材の即戦力マッチングサービスを運営するReelu(リール) (https://reelu.jp/)の石丸香織が、時事ネタに触れながら、日本の受け入れ体制増強に向けてさまざまな事例や仮説を共有していけたらと思っております✊

今回はトラベル&コンダクターカレッジ 取締役教務部長、富山京新さんをゲストに迎え、30年の歴史を持つ旅行資格特化スクールが始めたインバウンドガイド養成講座、その背景と今後の見通しについてお話しいただきました!

<ゲストプロフィール>トラベル&コンダクターカレッジ (https://www.tc-college.jp/) 取締役教務部長富山京新さんカレッジが行う全講座の責任者。 旅行業務取扱管理者の参考書・問題集も多数執筆。 得意科目は、約款

創業31年、旅行資格に「一点特化」した専門スクールの概要

富山さん: 今年で31年目になります。「旅行のことしかできないが、それだけは徹底的にやる」という一の精神を会社の理念に掲げ、旅行資格に特化したスクールとして運営してきました。

また、東京都からの受託で公共職業訓練「トラベルビジネス科」も20数年にわたり継続しています。校舎は新宿と大阪にあり、受講生は20代から70代まで、ほぼ全員が社会人の方々です。

コロナ禍でも「細々と続ける」を選んだ30年間の危機対応

富山さん: 旅行業界は外部環境の影響を受けやすい業界で、同時多発テロ、SARS、東日本大震災など、これまでも幾度となく試練がありました。そのたびに業界は復活し、以前を超える発展を遂げてきた歴史があります。

今回のコロナ禍は今まで経験したことのない規模でしたが、「途切れさせてしまうと学校として続かなくなるかもしれない。細々でも続けよう」と代表の塚越とも話し合い、とにかく継続することを大切にして乗り越えてきました。

通訳案内士でも無資格でもない「第三の道」ITC認定講座を立ち上げた背景

富山さん: コロナ収束以降にインバウンドが盛り上がり、受講生の方からインバウンドガイドをしたいという声が非常に多くなりました。ただ、既存の通訳案内士資格には課題があります。

まず難しすぎる。合格率は言語によっては一桁台で、何年もチャレンジし続ける方も多く、合格することが目的化してしまい、せっかく合格しても実際には仕事をしない方が多いのが実情です。また、ガイドの高齢化も問題になっています。

一方で、法改正により無資格でも誰でもガイドができるようになったことで、ガイドの仕方がわからない、不当に安い賃金になりやすい、よりどころがないという別の問題も生まれています。

この両者の間を埋めるものを作りたいというのが、ITC(インバウンドツアーコンダクター)認定講座を立ち上げた理由です。

座学5日間+実地研修1日、1ヶ月以内で修了できる講座設計

富山さん: 基礎知識の座学3日間、旅程管理主任者資格取得のための座学2日間、計5日間の座学に加え、ベテランガイドと一緒に都内を回る実地研修が1日、そして修了試験という構成です。

全体として1ヶ月以内に終わる設計にしています。ガイドの仕事は実際に現場でスキルを積んでいくことが大切なので、入り口段階でハードルを上げすぎないことを意識しました。神社とお寺の違いを英語でどう説明するかなど、実践的な内容をギュッと詰め込んでいます。教材は修了後も手元に残り、現場でいつでも復習できるようにしています。

4ヶ月で認定者120名、4期生説明会には50名が予約

富山さん: 2024年11月にスタートして、今がちょうど1〜3期生が終わったタイミングです。おかげさまで約120名の方に認定を受けていただきました。今日の夜にも4期生の説明会があるのですが、すでに50名の方からご予約をいただいています。想定以上の反響で、うれしい限りです。

受講生はTOEIC650点以上を目安にしていますが、実際にはそれ以上の英語力を持つ方が多く、年齢層は20代から70代まで幅広く、主婦の方や定年退職後の方など、本当に様々な方が受講されています。

**

【好評 新講座】インバウンドツアーコンダクター(ITC)認定講座 - トラベル&コンダクターカレッジ (TRAVEL&CONDUCTOR COLLEGE)

**

【新講座】インバウンドツアーコンダクター(ITC)認定講座 インバウンドツアーコンダクター(ITC)認定制度と

www.tc-college.jp

資格取得で終わりにしない「出口支援」がITC講座最大の特徴 石丸: 「資格は取ったけれど、その後どうやって仕事を始めればいいかわからない」というご相談は、私たちもよくいただきます。その点はいかがですか?

富山さん: まさにそこが一番の課題だと認識しています。修了生の多くはフルタイムではなく、時給・日給でガイドをしたいという方が中心です。しかし自分で企業を探すのはなかなか難しいので、スクールとして様々な企業様とお付き合いをしながら、修了生をご紹介できるよう取り組んでいます。

最初は都内の数時間のウォーキングガイドや空港送迎など、短時間の案内から始めることを推奨しています。いずれは完全に学校から離れていただいて構わないのですが、最初の第一歩を踏み込める環境だけは用意したい。それが今回の講座の一番重要なポイントです。

多様な働き方で、若い世代のガイド参入を促す 石丸: 今後さらにインバウンドが盛り上がる中で、人材育成についてどのようにお考えですか?

富山さん: 一番大切だと考えているのは、若い世代がガイドとして活躍したいと思える環境を作ることです。現状、ガイドを本業にした場合に生活できるだけの収入を得にくいという構造的な問題があり、現役世代が参入しにくくなっています。

そこで一つの案として、観光系学部の大学生がインターンやアルバイトとしてガイドを経験する仕組みが有効だと思っています。「日本の観光を学ぶ大学生がガイドします」というのを逆に売りにしてもいいくらいです。

また、フルタイムで本業としてガイドをする道と、Reelu (https://reelu.jp/)のように隙間時間を活用してガイドをする働き方を組み合わせることで、もっと多様な人材が参入しやすくなると考えています。

一般社団法人「インバウンドツアーコンダクター協会」を間もなく設立 石丸: 今後ますますインバウンド市場が拡大する中で、貴校のさらなる広がりについて構想を教えていただけますか?

富山さん: 直近では、一般社団法人インバウンドツアーコンダクター協会の設立が間もなく予定されています。協会内では、ガイドが自分でプロフィールを公開し、エージェントが直接コンタクトできるガイドマッチングサイトの運営を早期に立ち上げたいと考えています。

また、個人事業主として活動するガイドの方が確定申告や法的手続きで不安を感じるケースが多いので、行政書士や弁護士による勉強会なども協会内で提供する予定です。フリーガイドが安心して仕事を続けられる「よりどころ」となる環境を作っていきたいと思っています。

石丸:富山さん、本日はありがとうございました!共にインバウンド業界を盛り上げていきましょう。

富山さん:ありがとうございました!

観光・旅行業界の企業様はこちら:https://service.reelu.jp/tourism (https://service.reelu.jp/tourism)ガイド登録を希望される方はこちら:https://reelu.notion.site/reelu-japan-guide-faq (https://reelu.notion.site/reelu-japan-guide-faq)